太田古朴がみた山里の文化祭ー高野山麓・細川・八坂神社の仮面群ー開催
2024-06-12

奈良・吉野出身の仏像研究家・太田古朴の仏像修理の実績と研究の事例を紹介
奈良大学博物館 令和6年度企画展
「 太田古朴が見た山里の文化財―高野山麓・細川八坂神社の仮面群―」 開催
細川八坂神社の仮面を初公開!重要文化財の仏像内部を記録した図面など貴重資料も公開
【会期】 令和6年5月27日(月)~7月27日(土) ※入館無料

奈良大学(住所:奈良市山陵町1500/学長:今津節生)は、奈良大学博物館 令和6年度企画展 「太田古朴が見た山里の文化財―高野山麓・細川八坂神社の仮面群―」を、令和6年5月27日(月)~7月27日(土)まで開催します。
■昭和20~30年代に、X線CTスキャンで仏像内部を撮影したかのような調査資料を作成した太田古朴。
太田古朴(1914~2000)は、奈良県吉野町に生まれ、奈良美術院で仏像修理を学び、その後独力で各地の仏像や石造物を調査し、修理や研究を行いました。大学や行政機関に属さず、在野の立場で仏像を愛好し、魅力を発信し続けました。地域の埋もれた。
文化財にまなざしを向け、その価値を所蔵者や愛好家に伝えることで、文化財の継承に貢献した仏像研究家です。
昭和20~30年代にかけて行われた古朴の仏像修理の資料は、調査ノート・図面・拓本・仏像・石仏のスナップ写真などがあり、学術的に高く評価されます。
特に図面は、現在のX線CTスキャンで像内を撮影し像内納入品の画像を読み取る手法を思わせる書き込み方法で、調査記録の先取りともいえます。古朴が作成した図面は、学術書にも掲載されています。